紅白戦初登板を終えた佐々岡が、新たな“挑戦”を口にした。
「投手コーチと相談して、3月上旬からオープン戦で投げるようにしていく。3月の最初に投げるのは記憶にないくらい。(オープン戦は)5試合投げるかもしれない。そこでフォーム、コントロールを調整していくことになる」
プロ17年目を迎えた38歳が、未知の世界に歩を進める決意をした。狙うは5枠のうち、黒田、大竹、ダグラスの3人がすでに確定している開幕ローテ。残り2枠を横山、大島、高橋、ロマノらと競うことになるが、ブラウン監督は「将来的に、若い投手のことも考えないといけない」と言う。ベテラン佐々岡にとって、過去の実績は関係ない“逆風”。だからこそ、早めに始動し、有無を言わせぬ結果を出す覚悟なのだ。
紅白戦では、順調な仕上がりをアピールした。初回、先頭の木村拓には内角2球で簡単に追い込むと、3球目は外角スライダーで一ゴロに打ち取る。その後も直球、スライダー、シュート、カットボールなど持ち球すべてを投じて、2回を1安打無失点に抑えた。
それでも、佐々岡は満足していない。「結果オーライです」。直球はMAX136キロ止まり。変化球の制球にも納得しなかった。「フォームも、もう一度見直して投げていく」。乗り越える壁が高いだけに、簡単には納得できなかった。
戸惑いの中での、キャンプを過ごしている。これまでの投げ込んで肩をつくっていく調整法が、180度変わった。8分間投球、10分間投球というブラウン流の調整法に合わせた。当然、キャンプ全体での投球数は減ったが「いい転機だったと思う。逆にいい方向にいくと信じてやるしかない」と前向きにとらえている。
佐々岡は3勝、1勝と最近2年間でわずか4勝止まり。引退という言葉が脳裏をかすめる年齢にもなった。もう後がない―。悲壮な決意とともに、佐々岡は開幕ローテをつかみ取る。


