2007/07/26 18時00分 神宮 対 ヤクルト |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
広島 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 2 | 6 | |||
ヤクルト | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
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▽勝 横山32試合2勝2敗
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▽S 永川33試合2勝5敗17S
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▽敗 高津18試合4敗11S
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▽本塁打 宮本4号(2)(青木高)アレックス4号(1)(グライシンガー)
予想以上である、劣勢を背によくぞここまで戦った。
マウンド上にあがったのは悲運の投手、ルーキー青木。前半戦最後に横浜のエース三浦と互角の戦いをみせおおいに沸かせてくれたことが記憶に新しい。
今日こそは白星と青木は神宮のマウンドに足を踏み入れた。
黒田、大竹と続きいい流れが一転、今日の青木は初回から一挙4失点の大乱調、試合があっという間に決着がついたかに思えた
だが今日は違った
圧巻はその2回以降である、苦手グライシンガー相手にじわりじわりと攻め立て7回に見事同点そして最後は逆転と、理想的な展開でヤクルトに逆転勝ちである。
まずは青木である、初回に4失点し気持ちが完全に沈んでいたはず、しかしその後の投球をランナーを背負いながらも2回3回とピンチを切り抜け、ヤクルト打線にだめ押しとなる得点を与えなかった。
ここでメンタル面の成長が伺えた、いつも青木ならば4失点した後もボロボロ、立ち直るきっかけさえ失い、試合をぶちこわしていたことだろう。
しかし今夜は違う、その後はピンチを切り抜け、ボロボロになりながらも得点を許さなかった、あきらめぬ気持ちそして切らさぬ集中力これがチームの逆転を呼び込んだ。
ルーキー宮崎もまたしかり、ピンチを背負いながらも集中し粘りのあるピッチングを展開し、2回以降のルーキーリレーが逆転ムードへと一転させたのである。
続く7回ついに同点に追いつき勢いにのる中、広池も、ルーキーから引き継いだバトンを華麗にさばき見事にヤクルト打線を封じた。
ここまでくればもう完全広島ペース、投手陣が試合の流れを引き戻し打線がそのリズムに応えた。まさに全員野球で追いついた同点劇である。
いい流れは、いい試合を生む、その後の投手陣は昨夜とは一転しあれよあれよの、佐竹、横山の奪三振ショー。
このリズム良く終えた8回こそが、最後の広島の勝ち越しを生んだ。
最後は守護神永川が攻めのピッチングでヤクルト打線を完全封殺、2試合連続のセーブを決めた。
投打がかみ合うというのは今日の試合のことだろう、今まで青木はいいピッチングをしてもなかなか白星にありつけなかった、今日また自分の乱調で負けでもしたら、気持ちが沈んでしまうだろう。
しかし打線と後続の投手陣が青木の負けを帳消しにするすばらしい全員野球演じてくれた。
これぞ「ALLIN」
今日は自然とこの言葉がでてきた。
見所はたくさんある
後続の投手陣の完封リレー
廣瀬が反撃ののろしとなる、タイムリー
アレックスの一発
同点のチャンスにベテラン前田、そして新井が同点にし
最後は好調栗原のエンタイトルツーベースと嶋の犠牲フライ
決めるべき人間がしっかり要所で結果を出し、大逆転劇を演じたこのヤクルト三連戦の最終日
これが本当に最下位のチームの戦いだろうか?
今の広島はもしかしたらかなり強いのでないか?と思ってしまうほどの最高の試合
後半戦が始まってから、どの試合も見所は満載である
黒田が圧巻のピッチングで完投し
大竹も一発こそ浴びたモノのナイスピッチング
最後はの試合は、全員で勝ち取った「ALLIN」の大逆転劇
どれも見所ある最高の試合だった。
この三連戦のキーマンは一体誰だ?自信を持って言える「コング栗原」その人である。
この三連戦栗原の一打がなければ、勝利は難しかっただろう、彼の一発があったからこそ今の勝利がある。
春先に三村元監督が言っていた、今季注目の選手は「栗原」ですと
バッティングの力強さ、バットコントロールどれをとってもかなりのもの、栗原は三冠王をとれる選手だと言っていた
今まさに、その言葉にうなずける
コング栗原の暑い夏がまだまだ続きそうだ。
たかが三連勝で喜びすぎかもしれないがヤクルトに三連勝は2002年4月12日〜14日以来なのだ、最下位のチームが何を今更と馬鹿にされるかもしれないが私は今でも広島カープの優勝を信じている
わずかな可能性でしかないのもわかっている、しかしこの三連戦を見せつけられたら、優勝をまだあきらめるわけにはいかない、一喜一憂の日々が続いているが。最後まで応援したいと心から思えるほどのうれしい試合に素直に喜んでいい日だってある。
忘れかけていた何か期待感を今広島カープには感じている
改めて、私はカープが好きだと再認識したこの三連戦
明日からの試合も非常に楽しみになってきた。ありがとう広島カープ
そしてがんばれ広島カープ